【ニュースの深層】□□168 <東京都の高齢者相談> 通販定期購入の相談減らず/訪販は給湯器・分電盤工事増加(2025年2月6日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 東京都がこのほど発表した24年4―9月期(上半期)の相談件数は1万3830件で、前年同期比6.7%増(868件増)となった。契約当事者の年代別では、70代以上が同23.9%増(555件増)、60代が同6.0%増(93件増)と高齢者の増加率が目立った。とくに通販の定期購入に関する相談が止まる傾向になく、法改正も検討されている中、業界内でトラブルを未然に防止することが求められる。

【通販】スマホのアップセルが発端に

 通販で目立つのが、健康食品の定期購入に関する相談だ。
 商品・役務別の増加率の上位で見ると、定期購入に関する「健康食品」が71.7%増(220件増)だった。60代以上の高齢者に絞ると、121.9%増(156件増)に跳ね上がった。一方で、「化粧品」の定期購入に関する相談は減少しているものの、「定期購入の傾向としては化粧品か健康食品が中心で総数は変らない」(高村淳子相談課長)と指摘する。
 トラブルの発端になるのがスマホによる契約時に行われる「アップセル」だ。スマホの操作や小さい画面に不慣れな高齢者が、契約内容をよく確認せず、結果的にトラブルになっている。多くはSNSなどの広告から定期購入を契約してしまうケースで、「単品契約か定期購入なのかが分からない状態で契約してしまっている」(同)。

(続きは、「日本流通産業新聞 2月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ニュースの深層 連載記事
List

Page Topへ