【ニュースの深層】□□193 <日本企業の海外展開アンケート公開> 際立つ米中市場の商機とリスク(2026年4月2日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

 独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO、ジェトロ、本部東京都、石黒憲彦理事長)はこのほど、「2025年度 第24回 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査(以下25年度海外事業展開アンケート調査)」を公開した。レポートの副題は「チャンスとリスクの両面で際立つ米中の存在感」。世界最大の市場である米国・中国を筆頭に、海外進出における市場環境が激変する中で、日本事業者の対応にも変化が生じているようだ。

■3369社から回答

 同調査レポートは、25年11~12月に調査票を送付し、計3369社の日本事業者から回答を得て作成したという。
 日本企業の海外事業展開について、(1)貿易(2)EC(3)海外進出(4)対米・対中ビジネス動向(5)地政学リスクの認識・経済安全保障への対応(6)海外展開人材・外国人材(7)持続可能な経営(8)投資協定等の活用─などの項目をまとめている。


■EC利用拡大企業は減少

 「国内外でEC(仲介業者を通じての出店・販売を含む)の利用経験がある」と回答した企業の割合は42.2%だったという。「今後EC利用を拡大する」という回答は38.9%で、減少傾向にあるとしている。


■海外EC利用は7割弱

 ECを「利用している」「検討している」と回答した企業のうち、海外向け販売においてECを活用・検討しているという回答は68.4%を占めた。具体的な販売方法として最も比率が高かったのは、「越境EC」(45・5%)だったとしている。
 この点について越境ECプラットフォーマーのA社の担当者は、「越境ECの開始を検討する事業者の問い合わせは確かに増えている」と話す。
 「物流面の利便性の高まり」や、「AI活用などによる、言語の自動翻訳などのサービスレベルのさらなる向上」を追い風にして、越境ECの利用はますます加速する可能性がある。


■米中でシェア7割

 同市場調査の「2024年の国別のBtoC―EC市場シェアトップ10」によると、トップ5は、(1)中国(全世界の50.4%)(2)米国(同19.6%)(3)英国(同3.6%)(4)日本(同2.8%)(5)韓国(同2.2%)─だった。中国と米国の上位2カ国が、世界シェアの7割を占めている。
 日本事業者の海外市場展開先としては、米国市場が選ばれることが多いようだ。

(続きは、「日本流通産業新聞」 4月2日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

ニュースの深層 連載記事
List

Page Topへ