【ニュースの深層】□□98〈カンナビジオール製品から違法成分〉/厚生労働省、三製品からTHCを検出

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 厚生労働省は2月20日、大麻草由来の成分であるカンナビジオール(CBD)製品を販売するエリクシノール(本社東京都、松丸誠社長)が扱う3製品から、違法成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)を検出したと発表した。日本カンナビジオール協会の伊藤俊彦代表理事は今回の件を受け、CBD製品を販売する上での問題点を改めて指摘した。同業他社の中には、この件を機に原料としてTHCを最初から含まない大麻の品種に変更した販売事業者も出てきた。

 厚労省はエリクシノール社の18製品を分析した結果、食用オイル「ナチュラルドロップス3000」「シナミントドロップス3000」「プロフェッショナル2000」の3製品から違法成分であるTHCを検出した。この3製品は全て米国から輸入していた。THCの含有量について、厚労省の医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課秋篠邦治課長補佐は、「微量の検出」とのコメントにとどめ、具体的な数値について明らかにしなかった。
 また、同社が違法な成分が混入していた製品を販売していたにもかかわらず「大麻取締法」「麻薬及び向精神薬取締法」違反で立件しなかったことについて、「実際に、成熟した茎と種以外からCBDを抽出したかどうか分からない。エリクシノールが意図して所有していないことも確認しているので、大麻取締法違反を認定できない。また、検出したTHCも大麻由来なのか、化学的に合成された成分かが分からないので、立件は難しい」と説明している。
 秋篠課長補佐はCBDの規制について、

(続きは、「日本流通産業新聞」3月5日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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