【ニュースの深層】□□134 <中国政府、化粧品の成分表示の規制強化>対応策は”中国専用”の商品開発(2023年3月16日号)

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 中国政府が21年1月に発表した化粧品の表示に関する新たな規制に対して、国内の化粧品メーカーが対応を迫られている。新たな規制の内容は、23年5月から原材料の含有率の記載を義務付けるというもの。実際に日本の化粧品メーカーからは「全ての原材料のパーセントを明記するのは困難」「商品開発における秘密が漏れる恐れがある」などの声が上がっている。中国越境ECの支援業務を手掛けるキレイコム(本社東京都)の上田直之社長は「商品の内容についてパーセントで表示できないなら、今ある商品を販売するのではなく、全く別の商品を開発して販売するのが得策だ」との見解を示す。新たな規制の内容と解決策などをまとめた。

 中国政府は21年1月、「化粧品監督管理条例」に新たな規制を追加した。経過措置期間が終わる23年5月までに、全ての化粧品の成分表示において、含有量の多い成分から順番に、含有率まで計算して表示することを義務付けた。
 日本では含有率が「1%」以下の成分については順不同で記載するが、中国の新たなルールでは小数点第1位まで記載する必要がある。

(続きは、「日本流通産業新聞」3月16日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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