【受賞店に聞く】 〈第11回 全国ネットショップグランプリ グランプリ〉文房具の和気文具/文具好きを呼び込むコンテンツに注力

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表彰を受けた酒井裕基EC事業部長

 文具のECサイト「文房具の和気文具」を運営するワキ(本社大阪府、岸井祥司社長)は今年4月、一般社団法人イーコマース事業協会(EBS、事務局大阪府、吉村正裕理事長)が主催する「第11回全国ネットショップグランプリ」のグランプリを受賞した。「文房具にハマろうよ」をテーマに、文房具を使いたくなるコンテンツを強化していったことが評価された。
 1926年に紙問屋として創業したワキは、大阪で老舗の文具店を運営している。01年に楽天に出店し、EC事業を開始。その後、自社サイトを開設し、ヤフーやアマゾンにも出店した。
 文具業界でもいち早くEC事業を開始したものの、競合店舗が増える中、デザイン性が高い輸入文具などの取り扱いを拡充し、差別化を図っていった。
 転機は13年に訪れた。自社サイトはメイン店舗だった楽天店の内容をコピーしていたが、検索エンジンでの表示順位が下がっていた。検索エンジンから楽天店のコピーコンテンツと見なされ、評価が落ちてしまったことが原因だった。
 「運営の効率化を考えて内容をコピーしていたが、SEO効果が出なければ意味がない。本店である自社ECサイトのドメインを変更し、取扱商品数を絞り込み、コンテンツを強化する方針にかじを切った」(酒井裕基EC事業部長)と振り返る。
 15年からは「インスタグラム」のアカウントを開設し、文房具を使用しているイメージや使ってみたくなるシーンをビジュアルで訴求していった。
 「文房具はコンビニエンスストアでも買える。ただ買えるだけでは価値は発揮できない。専門店としてどうあるべきかを見つめ直したときに、『文房具にハマろうよ~Join us Stationery Holic!!~』というコンセプトが固まった。文房具ファンが楽しめたり、文房具ファンを増やしたりできるECサイトにしたいと考えたからだ」(同)と言う。
 文房具の効果的な使い方や機能性の魅力を伝えるコンテンツを作り込んでいる。文房具を愛用したくなるオリジナル商品も開発した。
 5月11日には、手帳活用のアイデアをまとめた書籍をKADOKAWA(カドカワ)から発刊。ユーチューブでの情報配信にも注力している。文具ファンを満足させるコンテンツは高い評価を得ている。


【データ】 ■販売チャネル「自社サイト」「楽天市場」ヤフーショッピング」「アマゾン」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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