【受賞店に聞く】 〈楽天市場ショップ・オブ・ザ・マンス〉TABLEWARE EAST./モール内広告使わず売上拡大

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東あゆみ社長

東あゆみ社長

 UNION MARC(ユニオンマルク、本社愛知県、東あゆみ社長)が運営する、美濃焼などの食器のECサイト「TABLE WARE EAST.(テーブルウェアイースト)は、19年1月度の「楽天市場ショップ・オブ・ザ・マンス」を受賞した。同社は18年夏から、売れ筋商品の店舗内の露出を徐々に増やしていった。食器カテゴリーの売れ筋ランキングに入るようになったことで年末から注文が増加。売り上げも増加したとしている。
 同社は、岐阜県の美濃焼の窯元から、どんぶりや茶わんなどの美濃焼を仕入れて販売している。顧客単価は約4000円。繁忙期は12~3月で、月間6000個の商品を発送しているという。18年1~12月のEC売上高は3億1000万円だったとしている。
 同社は、ECモール内で広告を全くかけずに店舗運営を行っているのが大きな特徴だ。楽天スーパーセールなどの大型イベントの際にも、広告を出稿することはほとんどないとしている。
 同社は、「キッチン・食器」カテゴリーというニッチなランキングで上位を取ることを狙っているという。広告を掛けずにランキングに掲載するため、売れ筋商品の店舗内での露出を増やしていったという。売れ筋商品のレコメンドを別の商品のページで行ったり、商品の写真点数を増やしたりしたとしている。
 モール内のSEO対策としては、商品名に検索されやすい情報を盛り込むといった、基本的な対策も講じた。併せて、売れ筋商品だけの期間限定セールを行うなどして、店舗への流入数を徐々に増やしていったという。
 18年8月から数カ月かけて露出を増やした結果、繁忙期の12月に食器カテゴリーのランキングに複数の商品をランクインさせることができたという。売り上げの増加にもつながったとしている。
 4月2日時点では、楽天市場の「キッチン・食器・美濃焼」のカテゴリーでは、同社がトップ20の内7商品を占めている。
 同社はアマゾンにも商品卸と出品の両方を行っている。卸での売り上げは前期比2倍になったとしている。


【データ】 ■販売チャネル「自社サイト」「楽天市場」「アマゾン」「ヤフーショッピング」■導入システム「クロスモール(一元管理システム)」

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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