【EC注目株!】第28回〈じげん〉 事業拡充を図り、「人員増こなして利益続伸」/株式分割の期待高まり観測人気で株価上昇も

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千葉明氏

 2013年11月に上場したじげん(3679)の特色はそのビジネスモデル。バーティカルメディア事業(同社では、ライフメディアプラットホーム事業と称す)としてテーマ別の複数メディア情報を、一括して検索できるサイトを運営している。
 具体的には以下のような具合だ。
 1.分野別複数の各情報メディアから掲載情報の提供を受ける。
 2.利用者は複数のメディアを一々確認しなくても、「じげんサイト」で総括的に情報が取れる。例えば転職情報なら専門の各メディア情報を「転職EX」で検索することができる。
 3.情報メディア側は自社メディア以外の集客チャネルを持つことで、競争激化の対応策となる。
 4.じげんの収入は、成果報酬型。例えば「転職EX」サイトにアクセスしてきたユーザーをメディアにフィードバック。送られたユーザーがメディイアに応募の問い合わせをした時点で課金が発生する。
 じげんのサイト(○△EX)は、多岐な分野に及んでいる。アルバイト求人情報や転職・派遣求人情報に始まり、「賃貸SMOCCA!―ex」「看護師(薬剤師)EX」「引っ越し見積もりEX」「旅行EX」など手足の指の数を超える。
 2006年設立、13年11月上場。14年3月期は、「64・4%の増収、56・5%の営業増益、50・3%の最終増益」と期初計画を上回った。
 そして、今期は「41%増収(27億1800万円)、31・2%営業増益(11億9900万円)、17・7%最終増益(6億3100万円)」計画でスタート。開示済みの4―9月期は前年同期に比べ「28%増収、17%営業増益、13%最終増益」と、想定通りの推移になっている。
 最新号の四季報は業績欄の見出しを【最高益】、材料欄を【連続買収】とし事業拡充を図りながら「人員増こなして利益続伸」としている。
 さてユニークなビジネスモデルで株式市場にデビューした同社に対し、どんな投資姿勢で臨むべきか。13年11月25日の上場初値1750円以降の推移は、次のような案配である。12月2日の1360円まで利食い先行の洗礼を受けた後、昨年1月6日に上場来高値1960円に至った。そして5月21日の636円まで調整、1000円出入りの水準まで戻し時価は再調整場面。
 15年度には株式分割の期待が高まろう。株価が分割の観測人気で上昇する可能性は、十二分にありえる。「株価は一度つけた値段を忘れない」という経験則に乗ってみるのも一法といえよう。


〈筆者プロフィール〉
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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