【EC注目株!】第93回 キャリアインデックス/転職サイト分析が契機。大手求人サイト50社と提携も

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”収益拡大基調も予想PER46倍。押し目買いが堅策”

 創業者社長の板倉広高氏がキャリアインデックス(6538)を起業したのは2005年。リクルートにはじまり「他人の釜の飯」を17年口にした後だった。転職サイトの分析が契機となった。至った結論が、「複数の転職サイト情報を一カ所で検索・閲覧でき、かつ応募まで完結できるサービスがあったら世の中のニーズは高いだろうな」。だが、見回してもそんなサイトはない。「だったら自分で立ち上げる以外にない」という具合である。
 昨年末の上場時点で、大手求人サイト約50社と提携しているが、至る過程では腐心を強いられたことが容易に想像できる。このビジネスモデルは、クライアント(各サイト)側のシステム開発が不可欠。つまり、開発に見合う成果(応募や登録の誘導数)が求められる。一定の誘導数を確保してくれるなら取引に応じよう、となるからだ。
 IR担当者は、「数字をコミットしクリアして、階段を一段ずつ昇るようにクライアント数・求人情報数・ユーザー数をバランスよく増やす努力をしてきました」とした上で、「13年度に取引社数が約20社となり、以降3年で倍以上に伸長しました」と言い及んだ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月21日号で)


【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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