【EC注目株!】第130回〈エイチーム〉 株価は安値圏もEC事業は着実に増加傾向/2000円回復を一里塚に腰を据えて構えたい

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 自転車のECサイト「サイマ」を展開するエイチーム(3662、7月期)の株価は目下、安値圏。背景は極めて明白。「50.7%増収、84.3%営業増益、99.6%最終増益」(2017年7月期)、「8.9%増収、15.3%営業増益、28.2%最終増益」(18年7月期)と高くなったげたに対し、今期は「小幅減益」計画によるため。
 一方でEC事業は着実な増加傾向にある。前期の売上高は27・4%増の25億5000万円で過去最高。しかし、フルフィルメント(受注管理・在庫管理にはじまり代金請求・決済処理まで事業展開のコアプロセス)強化や、テレビコマーシャルなど広告宣伝費の継続で、営業損失は2億1000万円という状況だ。
 ただ林高生社長は、前期の決算説明会で、「既存サービスとシナジーのある商材で、EC企業のM&Aも検討している」と積極的姿勢の維持を強調している。
 エイチームについては、「スマホゲームと比較情報サイトの運営が2本柱」(会社四季報・特色欄)と紹介される。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月18日・25日合併号で)

〈筆者プロフィール〉
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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