【EC注目株!】第115回〈オートバックスセブン〉 タイヤ販売比率10%へ。EC積極展開図る/対応策は「欲張りは禁物」。静観が得策

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 オートバックスセブン(9832)が「タイヤの全販売本数に占めるネット通販の比率を2020年度末までに10%まで高めることを目標にする」と公にした。
 その理由は極めて明快そのもの。なぜという問いかけに同社では、「ネットを介して購入するユーザーが増えている昨今、1%以下と出遅れていたためです。タイヤの販売比率目標は象徴です。経営にECを積極的に取り込んでいく方針です」とした。
 そうした姿勢は、20年3月期に向けて進行中の中期経営計画にも読み取れる。
 「営業利益120億円、ROE7・0%」「株主還元策の基準をDOE(株主資本配当率)から配当性向50―100%に変更する」といった数値目標を掲げた計画の中で、例えば「現状認識:競合」の項では「カーディラー等のカー用品・サービス強化が低価格で品ぞろえ豊富なネット販売増」と言及している。ネット通販により、収益が縮小に追い込まれる危機を認識しているという次第だ。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月6日号で)

〈筆者プロフィール〉
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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