【EC注目株!】第88回 タイセイ/SNS活用で飽きられないサイト構築に取り組む「知恵者企業」

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 菓子店向け中心に、包装資材や食材の「小ロット」かつ「短納期」「低価格」での通信販売を主業とするタイセイ(3359、9月期)のビジネスモデルは、創業者社長・佐藤成一氏のビジネスマン時代の実体験が起因。義父が経営する「鮮度保持材」企業の営業マンだった。
 全国の菓子店も営業の対象で、訪問を続けるうちに菓子店に包装資材のデッドストックがあることに着目した。
 問屋購入はケース買い取りがほとんどで、「使いたい枚数を使いたいときに注文する」ことは不可能だった。折から、「宅配」なる流通インフラも整備され始めたことにも背中を押され、佐藤氏はかのビジネスモデルでの起業を決意した。
 ネット通販に軸足を移したのは、PCの存在が浸透し始めた2006年。ECサイト「cotta(コッタ)」を開設、BtoB、BtoC双方の対応が可能となった。
 そして10年にはプティパを設立し、製菓の小分け材料が可能な体制を整備、toCの拡充が進んだ。
 コンビニスイーツや大手チェーン店の影響で、菓子店舗数は減少傾向にある。対して同社が取り扱うアイテム件数は2年間で約1万点増加し約3万に達している。
 意味するところは何か。

(続きは「日本ネット経済新聞」7月6日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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