【EC注目株!】第121回〈ハウスオブローゼ〉 リアル店舗縮小、ネット通販比率アップで増収増益/ミニゴールデンクロス実現。2000円移行を視野に

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 ハウスオブローゼ(7506)は、ハウスオブローゼ店を中心にした自然志向の「スキンケア化粧品」や「メーキャップ化粧品」の企画・小売業が主体だ。他にリラクレーションサービス事業や、カーブス事業(女性用フィットネスクラブ)も展開している。
 しかし同社に明るい外資系証券のアナリストの言葉を借りれば、「同社の収益構造を考えるとき、ネット通販の比率アップという注目に値する流れが起こり始めてきている」。
 前3月期は「2.5%の増収、38.0%の営業増益、33.3%の最終増益」と好調な実績を残している。詳細に見ると、ハウスオブローゼ店が不採算店の淘汰や、出店していた百貨店の閉鎖で10店減の230店舗となっている。
 会社側では、「退店エリアの顧客に対してはECサイトの活用を促すDMを送付している」とするが、前期時点でネット通販による売上高は、すでに前の期に比べ24%近く増え(2億4400万円)、受注件数は27%増加した。会員数も2万人増え5万人となっている。
 先のアナリストの言は、そうした流れを総括し「ECの比率向上」を示唆したものである。今期は前期の好調で高くなった下駄を勘案し、「2.3%増収(143億円)、2.8%営業減益(5億4000万円)、0.9%最終減益(2億8000万円)」計画で立ち上がったが、中間期決算と同時に売上高据え置きも利益はそれぞれ「6億8000万円、3億5000万円」に上方修正している。

(続きは、「日本ネット経済新聞」11月29日号で)

〈筆者プロフィール〉
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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