【EC注目株】第65回<Hamee>アクセサリー通販から出発、モバイル機器の進化フォローし成長

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 Hamee(3134)の創業は、インターネット勃興期の1997年。創業者社長の樋口敦士氏の慧眼に起因する。事業を営む家系で育ったことが樋口氏の「起業」意識を培った。大学3年生で起業を決意。ネットによる流通事業に可能性を覚え、オーダーメードによる天然石アクセサリーの通販を開始した。
 直後に流行し始めた携帯電話に着目。天然石による携帯用ストラップを企画・製販し、ヒット。98年5月に同社を設立した。しかし、天然石ストラップの好調に甘んじあぐらをかいたままだったなら今日のHameeはない。
 法人化早々に、街頭でのアンケート調査を実施。IR室の言葉を借りれば、「ユニークなストラップに対する高いニーズをつかんだ」。
 調査結果をもとに投入したのが、ハイビスカスの造花付きストラップ。女子高生や雑誌社への配布といったプロモーション活動も奏功し、販売開始から3カ月とたたず5万個を超える販売実績を上げた。
 サイト名は「携帯アクセス市場」「ストラップcom」「Hameeストラップヤ」と遷移したが、モバイル機器の進化をフォローに商品開発、ヒットが続いた。自社企画商品にディズニーやムーミン、スター・ウォーズなど、人気作品のライセンスを活用したことも成長加速の一因となった。
 ストラップから始まった取扱商品は、いまモバイル機器周辺アクセサリー全体に広がっている。「スマホケース」「モバイルバッテリー」「充電器、ケーブル」「イヤホン」などサウンドアクセサリー等々である。


(続きは、「日本ネット経済新聞」7月28日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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