【EC注目株】第70回<パピレス>/富士通の社内ベンチャーで始動、電子書籍ビジネスで着実に伸長

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”3月末株式分割実施、当面のメドは2500円台回復”

 富士通の社内ベンチャー企業とし1995年に設立され、電子書籍の販売・配信で先駆したパピレス(3641)が新たな成長階段を昇り始めている。
 周知の通り、電子書籍が着実な拡大傾向を示している。
 「電子書籍ビジネス調査報告書(インターネットメディア総合研究所)」は、2014年度の電子書籍市場は1266億円としこれが、「19年度には2900億円になろう」と予測している。こうした流れは当然、競争相手増、競争激化につながる。そうした遷移の中で、同社は着実な伸びを示している。
 前3月期は連結決算移行初年度であり、15年3月期との単純比較はできないが、今期も広告宣伝費や人材投資増をこなし「20・3%の増収、14%の最終増益増」の続伸計画。
 そんなパピレスを牽引する松井康子社長は、書籍の「パピルス(紙)・レス(不要)」時代の申し子的存在。慶応大学大学院在籍中に設立間もない同社に入社、「歴史を専攻していました。資料(書籍)を集めるのが一苦労。そんな中で、米国ではすでにネット本が一般的と知るのと同時に、パピレスの設立を知り、躊躇なく飛び込みました」と、淡々と振り返っている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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