【EC注目株!】第112回〈ストリーム〉 節目の時。事業計画遂行状況が今後占うポイント/商品拡充で苦境脱出目指すが現時点では投資妙味薄

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 家電やパソコンなどのネット通販サイト「ECカレント」「イーベスト」「特価COM」を運営するストリーム(3071、1月期)はいま、節目を迎えている。
 そのことは3月初旬に開示された2018年1月期決算に顕著に見て取れる。年度末決算の直前に「下方修正」に踏み切った。「売上高224億3000万円(従来計画208億3000万円)、営業利益9500万円(2億200万円)、純益1600万円(1億2400万円)」。大幅な下振れである。
 同社は「ネット通販事業」の他に、「各種販売支援事業」「ビューティ&ヘルスケア事業」「オンラインゲーム事業」を手掛けているが、前期決算が示すように総売上高の86%(192億2500万円)を占めるネット通販に大幅な下方修正の要因は求められる。
 会社側も背景について「ネット通販で外部サイト(楽天・ヤフー・アマゾン)の活用に注力した。これに伴い販促イベントなどに積極的に参加した結果」としている。つまり広告宣伝費の増加。在庫水準の適正化(期末滞留在庫に関し8200万円の商品評価損を計上)による販管費負担増である。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月26日号で)

〈筆者プロフィール〉
千葉明(ちば・あきら)氏
 昭和24年(1949年)6月18日、群馬県前橋市生まれ。群馬県立前橋高等学校、明治大学政経学部卒業。1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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