【EC向けサービス導入事例】〈GMOペイメントゲートウェイ「PGマルチペイメントサービス」〉 タイムセール型EC「ルクサ」/EC開始当初から導入、好調業績支える

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ルクサの村田聡会長

 KDDIの子会社でタイムセール型ECサイト「LUXA(ルクサ)」を運営するルクサ(本社東京都、村田聡会長)の18年3月期の売上高は、前期比62%増の218億4100万円だった。18年4―6月期(第1四半期)の売上高は前年同期比約30%増と好調に推移。今年の6月からはグループのECモール「ワウマ」で商品の販売展開を始めたほか、昨年に子会社化した酒類販売会社によるメジャー商材などの販売にも乗り出し、商品拡充を図っている。
 業績が好調な要因として、会員数が順調に伸びているほか、メーカーから有力な商品の仕入れが可能になったことで、商品ジャンルの幅が広がっていることを挙げている。例えば、家電メーカーの商品を最安値で販売したことなどで差別化につなげている。
 取扱商品を拡充する中で、年内には大型家電の販売も始める見込みだ。設置を含めたサービスを付加することで需要を取り込んでいく。「今後、メジャーになりかかっているものや、これからはやりそうな商品を積極的に選んでいく」(村田会長)と話す。
 モールに商品を提供することで、これまで獲得できなかったユーザーとの新たな接点を持つことができているという。
 EC以外にも、レストランなどの飲食店、椿山荘やペニンシュラホテルなどのレストランの利用券などを継続的に販売できていることがユーザーに受け入れられているようだ。


■素早い対応が魅力
 ルクサの好調な業績を決済面で支えるのが、GMOペイメントゲートウェイ(GMO―PG)が提供する「PGマルチペイメントサービス」だ。10年のEC開始当初から導入しており、8年目を迎える。
 村田会長が前職のEC関連企業に勤めていたときからGMO―PGと接点を持ち、信頼を寄せていた。導入する際には、決済代行会社数社を比較。決済手数料といった条件面が優れていたことや、社員の対応の印象が良かったことなどがGMO―PGを選んだ決め手だったという。
 村田会長が「ルクサを立ち上げたばかりで、実績もない中、取り組みたいことをGMO―PGの担当社員から、ニーズを的確に捉えた柔軟な対応で返答があった」としている。
 ルクサでは、ECに加え、美容室やレストランといった店舗の商品も取り扱う。こうした状況を踏まえ、昨年には「アップルペイ」の導入の検討を始め、GMO―PGに相談。「素早い対応をしてもらったことにも満足している」(同)と話す。
 高付加価値な商品やサービスを販売するため「クレジットカードを所有する層との親和性が高い」(同)と考えている。
 実際に決済手段は9割以上がクレジットカードによる決済が占め、スマホ(モバイル)決済は1割だ。
 平均単価は5000~6000円だが、モバイル決済では、限度額が数万円であることが多いことから、必然的にクレジットカードの利用が多いという。
 現在、クレジットカード会社と連携して、カードの上位顧客に対する商品やサービスを付加することで接点を増やし、新規会員の獲得を図っている。
 ルクサでは決済サービスのほか、ルクサで導入を検討するサービスの紹介も受けている。今後は、QRコード決済を店舗向けに導入することを検討している。


〈システム概要〉
 決済・金融関連サービスのGMOペイメントゲートウェイ(GMO―PG、本社東京都、相浦一成社長、(電)03―3464―2323)はグループで、EC向け決済代行、後払い決済サービス、店舗販売などの対面型決済といった幅広い決済・金融サービスを展開している。グループ会社のGMOペイメントサービス(本社東京都、向井克成社長)は、後払い決済サービスを展開する。大手ファッションECモールへの導入など、アパレルEC事業者への導入も増えている。
 GMO―PGは、決済データなどに基づき独自の与信判断を行い、決済サービス導入企業の売り上げ伸長に必要な短期資金を融資する「トランザクションレンディング」などの金融関連事業も行う。集客につながるウェブ広告サービスや東南アジア進出支援なども提供し、導入企業の売り上げ拡大をサポートしている。東南アジアを中心とした成長市場で現地法人を設立したり、現地の決済サービス会社への出資を積極化し、導入企業が海外進出する際に決済で困らないように体制を整えている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。


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