【強い通販化粧品会社になるために~基礎講座Q&A】◇115◇ このところ新規獲得はECに絞っていましたが、効率が悪くなったので変えたい(2025年6月12日号)

  • 定期購読する
  • 業界データ購入
  • デジタル版で読む

【Q】



 このところずっと新規獲得はECメインでやってきました。しかし最近は効率が悪くなり全く採算が合いません。紙媒体にも可能性がある……と聞いたのですが、どんなことに注意して取り入れたらよいですか?(中堅通販化粧品会社)
[本文]
【A】紙媒体は、ロイヤル顧客を引き戻すきっかけになる



◆ECの新規獲得が高騰した

 ECで新規獲得を展開している多くの会社が、その獲得コストの高騰にあえいでいる現状は、あらゆるところから聞こえてきます。そのため各社は、少しでも安く新規を獲得できる方法を探しています。
 例えば「イベント」や「紹介」などとともに、「紙媒体の見直し」も選択肢の一つとして挙げられます。紙媒体は、近年広告出稿が激減したために、広告料金が安く抑えられる傾向にあります。そのため媒体のターゲット層と獲得したい顧客層が合えば、効率の良い新規獲得ができるかもしれません。かつてのように「マス広告」として紙媒体を扱うのではなく、「ニッチメディア」の位置づけで媒体候補に含めるのもよいでしょう。
 そのためには、自社のロイヤル顧客の特徴をしっかりとつかんでおく必要があります。そもそもどんなお客さまを獲得したいのかが明確でなければ、メディアを選択することもできません。特にニッチメディアならなおさらです。ECサイトがAIを活用して最適なSNSを選ぶように、紙媒体についても、ターゲット層にあった媒体セレクトをしたいものです。


◆紙媒体でお客さまが戻った

(続きは、「日本流通産業新聞 6月12日号で)

<プロフィール>
 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

強い通販化粧品会社になるために 連載記事
List

Page Topへ