【強い通販化粧品会社になるために~基礎講座Q&A】◇114◇ 通販化粧品会社にとって最適な組織体制とは?(2025年5月15日号)

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【Q】



 長年にわたって業務のかじ取り役を、一人で仕切っていた創業者が勇退しました。その後、全社で業務を分担する体制へと移行したものの、なかなかうまくいきません。どんな組織体制が良いのでしょうか。(中堅通販化粧品会社)

【A】 時代に対応するため、”ブランド価値向上を担う”専任のマネージャー制を!



◆時代の変化と組織の変化

 通販化粧品ビジネスは比較的新しい業界であるため、「創業から約50年を経て今まさに代替わりを迎えている」といった会社も多いようです。ご相談のように、創業者がカリスマ的なリーダーシップで運営してきた会社は、ここ数年で大きく様変わりしています。
 通販化粧品の会社は、情報戦略の重要性が増しています。モノづくりも広告宣伝も、幅広い情報を取得したり、さまざまなメディアに精通したりしなければ対応できなくなりました。そのため各業務に多くの専門職人材が不可欠になり、一人ではなくチーム力で業務を運営していく必要が出てきました。
 つまりカリスマ経営者が一人で推進してきた時に利点となっていた、「迅速な意思決定」「明確なビジョン」「強い指導力」といったことは影を潜めて、集団の合意形成のための時間・手続きが、より必要とされるようになっています。これではますますスピードアップする競争に勝つことはできません。


◆新体制はプロ集団+指導者

(続きは、「日本流通産業新聞 5月15日号で)

<プロフィール>
 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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