【強い通販化粧品会社になるために~基礎講座Q&A】◇70◇ 何か新しい成分配合の商品を出すべきか

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〈Q〉

 最近新しい美容成分を配合した新商品や既存商品のリニューアルが相次いでいます。わが社も新成分を配合した商品を開発すべきかどうか迷っています。「新美容成分を配合した〇〇」など、新発売やリニューアルの記事が目立つので気になっています。わが社は発売から10年目となるロングセラーの看板商品があるので安定はしているのですが、何か新しい成分配合の商品を出すべきでしょうか。(中堅の通販化粧品会社)

〈A〉 顧客にどんな便益があるかをまず考えて
 
◆新成分は魅力的だが…

 通販で化粧品を売っていると、分かりやすい成分訴求や簡単なお手入れ方法などをアピールするだけで、レスポンス率が高くなることはよく経験することです。そのため、大型の新成分が発売されれば気になってソワソワする気持ちはよく分かります。
 しかし、これまで業界内で大型の新成分として話題にあがった商品でも、なかなかヒットに結び付かなかった例はたくさんあります。成分名をアピールするだけで一般の女性たちがその効果効能をイメージできるのは、本当によく知られた成分だけです。
 特別に美容が大好きなお客さまは別として、一般の女性が「美容成分としての認識を持っている」と調査で回答しているのは、コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタ、ビタミンC、セラミドなどの成分で、その後に続く成分名をあげる人はごくわずかです。

(続きは、「日本流通産業新聞」」3月18日号で)

〈プロフィール〉
 鯉渕登志子(こいぶち・としこ)氏 アパレル業界団体、カネボウファッション研究所を経て(株)フォー・レディーを設立。化粧品通販を中心に「女性のための女性による広告制作」を手掛けている。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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