【ニュースの深層】□□184 <唐突なCBN規制に業界が反発> 「市場の3割が消える可能性も」(2025年11月13日号)

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 CBNに対する規制の動きが迷走している。厚生労働省は10月28日、指定薬物部会を開催、CBNの指定薬物化を承認した。超党派の国会議員からなるCBD議連(正式名称=カンナビジオールの活用を考える議員連盟)はこれに反発、29日に会合を開催し、厚労省に対して国会議員が、CBN指定薬物化のプロセスに疑義があるとの指摘を行った。こうした経緯から、指定薬物化はいったん見送りとなり、現在はパブリックコメントを募集している状態だ。

 CBNは、大麻草に含まれるカンナビノイドの一つだ。市場では、CBN配合製品が多く売られている。CBD製品にCBNが配合・含有されているケースも少なくない。
 今回の、降って湧いたようなCBN規制の動きについて、日本カンナビノイド関連団体連盟(JCF、事務局東京都)は、「厚労省とは毎月ミーティングをしていたが、情報共有など何もないまま、CBNに規制が入った。今回はいったん見送りになったものの、規制されれば、多くの事業者が打撃を受ける。倒産する企業も少なくなかっただろう」(中澤亮太事務局長)と言う。
 「CBN製品や、CBDにCBNを配合した製品は、現在のCBD市場の約3割を占める。もし指定薬物化されれば、これらの商品は当然販売できなくなる。規制までの期間もほとんどないため、ほとんどの商品が処分となるだろう」(同)と話す。
 現在、厚労省のウェブサイトの、CBNの指定薬物化に関する意見募集のページでは、CBNについて、

(続きは、「日本流通産業新聞」11月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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