【ニュースの深層】□□117〈原産地表示偽装〉 通販も対応急務 アサリ・ウナギの発覚で(2022年4月28日・5月5日合併号)

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 アサリやウナギの原産地偽装問題が世間をにぎわせている。熊本の地元漁業者が中国産のアサリを熊本産として出荷していた問題だ。これを受け、アサリを販売する通販事業者も、表記変更などの対応に追われている。多くの漁業者は海産物や肉に適用されている、生産地が長いところを原産国として表示できる、いわゆる「長いところルール」を悪用。出荷日などの書類を改ざんして出荷していた。

 原産地表示に関しては、食品表示法で細かく規定が定められている。輸入した生鮮食品は原産国名、国内産は都道府県名を明記する決まりがある。だが例外として、2カ所以上で育てた場合は、生育期間が長い場所を原産地として表示する「長いところルール」が存在する。
 今回の原産地偽装問題では、中国で食べられる基準まで育てたアサリを熊本へ輸入し、海水にわずか2~3日間付けただけで、熊本産として出荷していた。
 原産地偽装問題を受け、「楽天市場」で海産物の販売を行う、ある通販事業者はさまざまな対応に追われているという。現状について匿名で回答した。

(続きは、「日本流通産業新聞」」4月28日・5月5日合併号で)

 

田口義明名誉教授

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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