【ニュースの深層】□□77 越境EC市場拡大/リスク見極めた展開が重要

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米国・中国向け越境EC市場規模

米国・中国向け越境EC市場規模

 国内から中国・米国を対象とした越境EC市場が拡大を続けている。日本の製品が海外で受け入れられ、国内事業者にとっては新たな市場を開拓する好機を迎えている。しかし、海外の法制度や市場環境が障壁となり、利益を上げられないまま撤退を余儀なくされるケースも少なくない。経済産業省は、「リスクを見極めた事業展開が大切」(商務情報政策局情報経済課)と指摘する。

 経産省が4月24日に公表した16年度の「電子商取引に関する市場調査」によると、米国向け越境EC市場は前年度比14.4%増の6156億円、中国向け越境EC市場は同30.3%増の1兆366億円だった。
 17年以降の米国・中国向け越境EC市場規模の推計値によると、20年は米国向け越境EC市場が1兆618億円、中国向けが1兆9053億円となり、16年と比べてほぼ倍増すると予測している。
 中国向け越境EC市場が拡大してきた要因として経産省は、訪日観光客の増加を挙げている。日本を訪れた中国人観光客が日本製品の良さをSNSで発信する機会が増えており、「爆買いの流れが百貨店からオンラインに移行している」(同)と説明する。
(続きは、「日本流通産業新聞」5月11日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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