【インフォマーシャル 〈出稿量データから見る商品戦略〉】第44回 地上波・BS・CS・U局の出稿特徴は?(2025年4月3日号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、地上波・BS・CS・独立UHF局の波種別にカテゴリーごとの放送割合を調べてみた。

■各波種に特徴なし

 インフォマーシャルを出稿する販社の立場から、地上波・BS・CS・独立UHF局を見たとき、その最も大きな違いは媒体費といえるだろう。有料チャンネルが多いCSや、視聴者が限られる独立UHFと比較すると、無料で視聴者も多い、地上波やBSは、当然媒体費が高くなる。
 そこで、これら波種ごとに、商品カテゴリー(「健康食品」「コスメ」「生活家電」「キッチン用品・キッチン家電」など全部で16カテゴリーに分類/インフォマーシャル調査会社ハニーマスタードによる分類)の出稿割合に違いがあるのかを確認してみた。
 2018年から24年までの7年間の放送分数を確認したところ、どの波種も、全体の放送分数に対する、各カテゴリーの放送分数の割合は、年によってそれほど変化はないことが分かった。
 例えば、地上波の場合ならば、健康食品は全体の放送分数の30%前後、コスメは10%前後を毎年維持しているといったことだ。
 また、各カテゴリーの放送割合が波種によって大きく違うということもなかった。
 つまり、どの波種も、インフォマーシャルでは定石の「健康食品」の割合が最も多かった。次に「コスメ」、そして「生活家電」「寝具」「掃除用品・掃除家電」などのカテゴリーが続くのも、波種によらず同様だった。


■「健康食品」に違い

(続きは、「日本流通産業新聞 4月3日号で)

 データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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