【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第18回 移り変わりが激しい化粧品のトレンドを反映 (2021年12月2日号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、一般的には新型コロナで大きな影響を受けたといわれる化粧品について、インフォマーシャルでのトレンドをチェックしてみた。

■成長が見える「マナラ」

 新型コロナ感染症の拡大によって大きな影響を受けた商品ジャンルの一つとして化粧品が挙げられる。
 経済産業省が発表しているデータを見ても、とくに口紅の出荷が大きく減少していることが分かる。外出自粛やマスクの着用がその理由だろう。
 一方で、洗顔クリームや化粧水、乳液といったスキンケア化粧品のアイテムには、大きな変化はないようだ。
 こういった傾向は、インフォマーシャルの出稿量においても同様だろうか。
 インフォマーシャル調査会社のハニーマスタードでは、スキンケアからメイクに関わる化粧品を「コスメ」というカテゴリーに分類している。この「コスメ」のカテゴリーのここ数年のインフォマーシャルの出稿量の変化を見ていこう。
 まず、「コスメ」の出稿量に、新型コロナによる影響があったかというと、「ほぼなかった」といえる。というのも、インフォマーシャルでは、口紅やチークなどのいわゆる?色物コスメ?のアイテムの出稿が、もとからほとんどないからだ。?色物?の出稿量が少ないのはおそらく、テレビ画面を通して、微妙な色のニュアンスを伝える難しさがあるからだろう。

(続きは、「日本流通産業新聞」12月2日号で)

データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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