1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、総務省家計調査の「健康保持用摂取品」の消費状況とインフォマーシャルの「健康食品」の放送分数を比較してみた。
■コロナ禍でも増加
総務省統計局家計調査で「健康保持用摂取品」の消費状況を見ると、2020年4~8月の支出が前年同月と比較するとかなり増えていることが分かる(表参照)。
国内は、新型コロナウイルス感染症の第一波と第二波に襲われた時期でもある。全体的な消費は落ち込んでいたにもかかわらず、生活するために必須とは言い難い健康食品の消費が増えたのは、「免役力を高めたい」「外出自粛による体重増加を抑えたい」などといった新型コロナに影響された目的があったのだろうか。
もちろん、その理由は定かではない。しかし、消費が落ち込んでいても、健康食品に対するニーズが高かったことは間違いない。
一方で、インフォマーシャル業界での健康食品の動きはどうだったのだろうか。
(続きは、「日本流通産業新聞」」4月1日号で)
データ提供:(株)ハニーマスタード
全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。
【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第12回 家計調査「健康保持用摂取品」の消費増加との比較
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