【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第14回 データから読み取れる大手2社の戦略の違い(2021年6月3日号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、独自商品を育てるショップジャパン(オークローンマーケティング)と売れる商品を短期間で販売するジャパネットたかたの戦略の違いをデータから読み取る。

■商品数は3倍の差

 インフォマーシャルのなかで、最も放送分数の多い販社がショップジャパンだ。次にテレビショッピング研究所やジャパネットたかた、キューサイ、エバーライフなどが続く。
 消費者の立場に立って考えると、ショップジャパンとジャパネットたかたのインパクトが特に大きいのではないだろうか。
 この2社の戦略には大きな違いがあるようで、それはインフォマーシャルデータからも読み解くことができる。
 まず、放送分数に関しては、圧倒的にショップジャパンが上回る。ジャパネットたかたの約3倍の放送分数を長く維持している。
 しかし、商品数に目を向けてみると逆転する。たとえば、2021年4月では、ショップジャパンの19商品に対して、ジャパネットたかたは61商品も放送している。放送商品別のグラフを見てもジャパネットたかたのグラフの「折れ線」の種類の多さは一目瞭然だ。ちなみに、グラフは19年1月から21年4月までの合計で、放送分数が多かった上位20商品のみをピックアップしている。そのため、実際には、もっと多くの「折れ線」がなければ、ジャパネットたかたの商品トレンドは表現できないことになる。

(続きは、「日本流通産業新聞」6月3日号で)

データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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