【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】 第37回 ロングセラー商品のユニークな訴求方法(2024年4月18日号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、地道に長くインフォマーシャルを継続している商品に注目した。

■少分数のロングセラーも

 インフォマーシャルではロングセラー商品もよく見かける。2013年(インフォマーシャル調査会社のハニーマスタードがデータ収集を開始した頃)以降のデータで、毎年必ず出稿している放送分数上位のロングセラーを挙げると、「トゥルースリーパー」(オークローンマーケティング)、「えがおの鮫珠」(えがお)、「マナラ ホットクレンジングゲル」(ランクアップ)、「楽ちんヒアリング」(オークローンマーケティング)、「毎日骨ケアMBP」(雪印メグミルクダイレクト)、「野草酵素」(野菜酵素)などがある。年間3万~4万分放送している商品も多く、「トゥルースリーパー」に至っては、ここ数年、毎年10万分前後の放送を続けている。
 これらの商品名は、おそらく消費者の多くが耳にしたことがあるだろうし、インフォマーシャルの”定番”商品として確立されているといっても過言ではない。
 しかし、これほど放送分数が多いわけではなくても、地道に長く放送を続ける商品はまだまだある。ここ数年の年間放送分数が2000~5000分程度の主な商品を表にして例示してみた。さらに言えば、年間2000分未満で長く放送を続けている商品も少なくない。放送分数がそれほど多くない場合、インフォマーシャルをメインの出稿媒体と考えていないケースもあるだろうが、長く地道に出稿を続けるのには理由があるはずだ。


■”長期間”を利用

(続きは、「日本流通産業新聞 4月18日号で)

 データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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