【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第6回 外出自粛のインフォマーシャルへの影響

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、新型コロナの影響による緊急事態宣言発令中の出稿量の変化が探ってみた。

■実は大きな影響なし?

 4月に緊急事態宣言が発令され5月末までの2カ月間、行動を制限する生活を余儀なくされた。ネット通販の利用は増えたようだが、インフォマーシャル市場にはどのような変化があったのだろうか。
 まず、緊急事態宣言が発令された4、5月の出稿量の合計について、カテゴリー別に2019年と20年を比較する。
 伸び率が高いカテゴリーを並べたのが図1だ。一見すると、各メディアでも取り沙汰されていたように、ステイホームに必要な、食品や、手料理・掃除のための道具などの需要が伸びたのかな、という印象を受ける。一方、伸び率を下げたカテゴリーをまとめた図2を見ると、外出機会がなくなった関係で、コスメやアクセサリーなどの需要が減少したとも見受けられる。
 では、どのような商品の出稿量が増えていたのか、もう少し具体的に見てみよう。カテゴリーと同じく19年と20年の4、5月の合計で比較してみる。
 突出して出稿量が増えている商品が例えば、「MARU シャンプー&トリートメント」や、脚立の「ステップエイト」、無重力感覚で座れるクッションの「ブルーマジック」「Gゼロクッション」だった。「日本料理 鈴なり・村田明彦プロデュース! 匠味のお惣菜」や「コンパクト精米機ライスロン」「レジェンド松下 スーパーストーンバリア包丁」「KARCHER 高圧洗浄機」、モップクリーナー「シボリックスセット」なども出稿量が増えていた。

(続きは、「日本流通産業新聞」7月23日・30日合併号で)

データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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