【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第42回 放送分数が増える化粧品のセット販売(2025年1月30日号)

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、インフォマーシャルで放送分数が増えている化粧品のセット販売について調べてみた。

■全体の20%前後

 化粧品といえば、化粧水、美容液、クリームなどのライン使いが基本ではあるが、2000年頃から登場し始めたオールインワンジェルも人気が高いアイテムといえる。ライン使いよりもお手入れが楽で価格も抑えられることが人気の理由の一つだろう。当然、インフォマーシャルでもよく見かけるようになっている。
 しかし、インフォマーシャルのデータでは、ライン使いなどのセット販売、たとえば「集中ケアセット」「洗顔セット」「スターターキット」などの放送分数の割合も増えていることが分かった(「セット」「キット」を含む商品名で抽出)。
 ちなみに、セット販売のすべてが「スキンケアのライン使い」というわけではないが、スキンケアに関わるアイテムが比較的多い。
 グラフのように、化粧品全体に占めるセット商品の比率は、2013~18年まで、10%前後だった。19年の15・1%から徐々に増え始め、22年には24・8%となっている。セット販売の商品数や、セット販売を行う販社数も確認してみたが、必ずしもセット販売の割合が伸びるのと比例して、商品数や販社数が増えているわけではなかった。
 つまり、セット販売に力を入れている、特定の販社があるということになる。その代表格が、フォーマルクラインとヴァーナルだった。

(続きは、「日本流通産業新聞 1月30日号で)

データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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