【インフォマーシャル〈出稿量データから見る商品戦略〉】第4回 化粧品はオールインワンジェルが激減

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 1日に何千分、何万分と流されるインフォマーシャル。よく見る商品もあれば、たまに目新しい商品も登場する。しかし、どんな商品も放送回数や放送分数、放送時期などをじっくり調べてみると、売れる理由や各社の戦略・努力が見えてくる。今回は、健康食品の次に出稿量が多いコスメの動向について調べてみた。

■新日本製薬が出稿を減少

 コスメ業界のインフォマーシャルの出稿量を見てみると、まず目につくのが、オールインワンジェルの出稿量が2017年あたりから徐々に減少していることだ。17年10月には約2万分も放送されていたが、20年1月には約8000分にまで減少している。
 コスメのカテゴリーにはファンデーションやBBクリーム、美容液など、美容に必須のさまざまなアイテムがある。その中でも、オールインワンジェルはこれまで圧倒的な出稿量を維持してきた。にもかかわらず、なぜこれほどまで減少したのだろうか。その理由は、オールインワンジェルについて最も多く出稿を続けてきた新日本製薬の出稿量が減少したことにある。
 同社は、「パーフェクトワン モイスチャージェル」の出稿を長く継続してきた。16年からは新たに「パーフェクトワン 薬用ホワイトニングジェル」の出稿を増やしてきた。しかし、17年10月の1万1132分(「パーフェクトワン モイスチャージェル」と「パーフェクトワン 薬用ホワイトニングジェル」の合計)をピークに、その後は徐々に減少、ここ数カ月は月間5000分前後の出稿で推移している。

(続きは、「日本流通産業新聞」4月16日号で)

データ提供:(株)ハニーマスタード
 全国で放送されているインフォマーシャルについて、商品カテゴリー別、商品別、局別などに、放送回数、放送時間、価格などすべてをデータベース化し、プロモーションやマーケティングコンサルティングなどの事業を行う。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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