【コールセンター】 〈インタビュー〉天真堂 コールセンター事業部 大矢正彦取締役CLO/医薬品を核に物流・コール事業の拡大を

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 薬用化粧品のOEM事業を軸に通販・ECの総合支援事業を展開する天真堂(本社東京都、児玉和之社長、(電)050—6861—1100)は17年9月、本社内の一角で、コールセンター受託事業を立ち上げた。その後、18年初に物流部門とコールセンター部門を、本社から、延床面積5000平方メートルの、都内・新木場の共通の新施設(以下ロジスティクス)に移転するなど、規模を拡大させてきた。コールセンターと物流拠点が併設されているため、クライアントに対して一体感のあるサービス提供ができるのが同社の強みだ。10月1日にはロジスティクス内で薬店「TEN PHARMACY(テンファーマシー)」の営業を開始し、医薬品の物流の取り扱いを開始した。医薬品の物流・コールセンター受託を核に、事業を拡大させていきたいという同社の大矢正彦取締役CLOに話を聞いた。

 ─現在のコールセンターの席数は。
 少し前までは50席あったが、現在は34席まで減らしている。常駐オペレーター20人と社員6人でシフトを回している。

 ─席数を減らした理由は。
 薬店の場所を作るためだ。医薬品の物流を請け負う上で、薬店の設置・営業が必要だった。コールセンターの受注自体は当初の想定通り伸びてきている。売上高は未公開だが、本社内で、席数8でコールセンター事業を立ち上げた17年9月度と比べて、18年9月度は、同事業の月商が14倍以上に伸びている。

 ─顧客企業から御社のコールセンターが選ばれる理由は。
 やはり物流との連携の良さだろう。当社にコールセンターと物流の両方を任せていただければ、メリットを感じていただける。特に緊急時などは、非常に柔軟な対応が可能だ。両方を任せていただければ「急きょどうしてもすぐに発送したい」といった要望にも応えやすくなる。
 化粧品・健康食品のOEM事業から物流、コールセンターまで幅広く手掛ける当社の総合力が生きるようになっており、物流事業も18年9月度の月商は前年同月比で1.5倍に伸びている。18年9月時点の物流事業のクライアント数も、前年同月比で33%の純増となっている。

 ─逆に思い通りにいかなかった部分は。

(続きは、「日本流通産業新聞」10月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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