【次代を担う企業の「EC戦略」】第27回〈ノイン(上)〉 グリー時代の「介護施設の検索サイト」が今の原動力

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 コスメ(化粧品)に特化したECプラットフォームサイトを展開するノインは、現代表の渡部賢氏により2016年に設立された。
 渡部氏は創業前、NAVER(現LINE)に身を置いていた。iPhone3GSからスマホアプリの開発に携わった。また、グリー時代には、スマホ版GREE NEWSを立ち上げ、「数百万人の利用者」を実現している。
 その後フリーランスとして上場企業数社の新規事業の立ち上げ・運営を手掛け、ノイン設立に至っている。渡部氏はいま、こう振り返っている。
 「グリー時代に最後に作ったプロダクト『介護施設の検索サイト』が、突き詰めれば今の自分の原動力となっていると言って過言ではない。介護に疲れた家族が、適宜な介護施設に出会えて涙を流し、喜んでいる姿に心を打たれた。その時、人を幸せにするもの以外は作らないと心に決めた」。渡部氏に起業は必然だったと言える。
 渡部氏はなぜ、コスメ領域を選択したのか。「あくまでも、人を幸せにすることが前提だった。それを自分が興味を持つ領域から探し出すべきだと考えたのが、ファッションかコスメだった」。ファッションでなくコスメを、最終的に選択した理由は何か。こんな判断があった。

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月22日・29日合併号で)

【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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