【次代を担う企業の「EC戦略」】第28回〈ノイン(下)〉 購買データ活用で大ヒット商品が誕生

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 渡部賢代表により2016年に設立されたノインの「コスメECプラットフォーム」では今、約800ブランド・約1万7000の商品が扱われている。海外ブランドも4割近い。
 ノインの伸長ぶりはブランド数・商品数に象徴的。1年前は約550ブランド、商品数約7000数である。コスメを扱うプラットフォームは少なくないが、伸長の理由は何か。
 「有力なユニコーン企業候補」としてノインをウオッチしているアナリストは、「他のサイトと明確に違うのは、ディスカバリーができる点に求められる」とする。他のプラットフォームでは、口コミなどで、すでに人気が出ている商品を提案するケースが大方。だがノインの場合は、「砂丘の針は大げさとしても、人気化・流行が見込めるものを社内で実際に使用し、『これだ!』と思える商品を提案するという枠組みを執っている。つまり自らのユーザー体験を生かしたディスカバリーに重点を置いている」というのだ。
 この種の事業の場合、しばしば「PB商品」の重要性が指摘される。しかし渡部氏はPB商品の取り組みに関しても、独自の考え方を有し展開している。

(続きは、「日本ネット経済新聞」8月5日・12日合併号で)

【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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