【次代を担う企業の「EC戦略」】第20回〈北の達人コーポレーション(下)〉 「科学的」手法用いた巧みなEC戦略を展開

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 相次ぐ苦い体験から、「すぐにまねされるような商品・サービスでなく、誰にもまねできないものを提供し、顧客がうちから離れたくないと思わせるようにしよう」という、今日の北の達人の「道」に至った。
 北の達人は、「北の快適工房」ブランドの4種のジャンル商品を扱っている。消費者庁から「機能性表示食品」の認定を受けた「カイテキオリゴ」などは、その代表選手だ。
 カイテキオリゴの主成分のオリゴ糖自体は、バイヤーがメーカーから紹介された。いわばその「原石」を「びっくりするほど良い商品ができた(宝石に仕上がった)時しか発売しない」を掲げ、世に送り出しているのが、「北の快適工房」。
 そこに脈々と受け継がれているのが、木下氏が紆余曲折からつかんだ前記の絶対のポリシー。
 北の快適工房はそれを「流行商品でなく実質的商品」とかみ砕き、商品開発と向き合っている。あらゆる機会に「学び」「調べ」て、メーカーに、「こんな商品はできるか」と打診。カイテキオリゴもまさにそうして生み出された。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月8日号で)

【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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