【次代を担う企業の「EC戦略」】第21回〈cotta(上)〉 孤軍奮闘の「食材料・包装資材」のEC展開

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 cottaの前身であるタイセイは1998年、現社長の黒須綾希子氏の実父である佐藤成一会長が大分県津久見市で創業した。
 佐藤氏は「鮮度保持剤」を扱い、全国の菓子店も営業対象としていた。訪ね歩いているうちに、菓子店に包装資材のデッドストックが多いことに着目。「使いたい枚数を使いたい時に注文できるようになれば」と考えた。
 宅配という流通インフラが整備され始めたことも幸いした。
 和菓子店・パン屋・弁当店などを対象に、「食材料・包装資材」の小ロット、カタログ通販事業の展開に踏み切った。
 そんな佐藤氏の長女として生まれ育った黒須氏は、時として仕事の一喜一憂を家庭に持ち込む父の背中に、「大変そう。命がけ」を感じながら育った。なので「後を継ぐつもりなど、これっぽっちもなかった」。
 佐藤氏も「血縁者に後を委ねるつもりは毛頭ない」と言い切っていた。
 黒須氏が社長の座に就いたのは2020年1月。社名をcottaに変えたのは3月。親子の間に、この間どんな経緯が…。ドキュメントが存在していた。

(続きは、「日本ネット経済新聞」4月15日号で)

【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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