【次代を担う企業の「EC戦略」】第17回〈よりそう(上)〉 ネット活用した「葬儀レビ」展開し”不幸”を打破

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 よりそう(旧みんれび)は、2009年3月に設立された。創業者の芦沢雅治CEOは、「幼少のころから、世の中の不幸に疑問を感じていた。なんで不幸は起きるのだろうか。年端もいかないうちから、堂々巡りで”なぜ”を考え続けていた」と言う。歳月、そして学びを重ねるうちにたどり着いた結論が、「不幸の根源は、情報や資源が均等に行き渡らない世界の構造にあるため」だった。
 そんな真面目一徹な芦沢氏はなぜ、よりそうの設立に至ったのか。留学・起業・NPO法人設立など、「幸せ」を求めてさまざまな行動・活動を経由した。だが壁を痛感せざるを得なかった。具体的には、「収益を求めない慈善事業の難しさ」である。しかし、根っから不幸との対峙者である芦沢氏は、へたり込んだりはしなかった。「収益を上げながらも不幸な人を減らす道」にかじを切った。
 インターネットの黎明期。とはいえ、まだまだ生活者と企業の情報非対称性が激しかった。しかしインターネットの生活者に則した活用に、「不幸(不公平)」を打破する道筋を見いだしたのである。「インターネットを生かしてなら、世の中を幸せにできる」と確信した。

(続きは、「日本ネット経済新聞」2月25日号で)

【著者プロフィール】
千葉明(ちば・あきら)氏
 1949年群馬県生まれ。明治大学政経学部卒業後、1973年4月、日本短波放送(現日経ラジオ社)入社。1976年5月、経済評論家・亀岡大郎氏に師事。1982年6月、独立、(有)オフィスエーシー設立。そして自営のいまも、新聞・雑誌の原稿作成、書籍上梓、講演活動に従事。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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