2022年 有力EC事業者・有識者が市場を予測
- 2022/01/13
- 日本ネット経済新聞
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事業者に聞く!【2022年 事業戦略】

ルームクリップ
家具や家電、インテリアなどの住生活領域に関する写真の投稿や閲覧ができるプラットフォ―ム「ルームクリップ」を運営するルームクリップ(本社東京都)の高重正彦社長は、22年度のインテリアEC業界について、「パーソナライズ」「UI/UX」「安心」の三つが重要になると予測している。コロナ禍で消費者のライフスタイルは変化。住生活に関する消費者の意識は今後、さらに能動的になっていくとみる。その上で消費者の生活にフィットする商材や提案力が求められると話した。
住生活領域は、22年度も活況であることは間違いない。今年はコロナ禍の生活も3年目。消費者が住生活の商材に対して能動的に動く年になると予想している。
これは、直近2年間で、消費者のライフスタイルが公私とも大きく変化したことが理由に挙げられる。こうした変化に、売り手は単にサイズや価格、使用シーンだけで訴求するのではなく、さらに一歩踏み込んだ暮らしにフィットする商材や見せ方が、今年はより重要になると分析している。住生活をさらに良くしようとする文化が根付く元年でもあるため、業界全体で盛り上げていく必要があると思っている。
より良い住生活の提案には、パーソナライズの訴求が挙げられる。パーソナライズは、EC企業の得意領域だろう。リアル店舗では実施しにくい部分でもあるため、EC企業には優位性がある。パーソナライズ兼D2Cという形でEC展開する会社が、今後増えていくと予想している。
一方で、商材だけを軸にして考えていく展開とは異なる。より良い住生活を望むユーザーにフィットした展開が必要になるため、提案の中には、当然、サイトのUIやUXをしっかりと構築していくことが含まれている。つまりは、ECサイトの作り方や在り方も改めて見直す必要があるといえる。
UIやUXは、当社も常に改善して最適化している。しかし、最適化させるだけでは、ライフスタイルを変えようとしている消費者の要望を叶えられないとも考えている。
当社が運営するルームクリップのサイト内では、実在する住環境の写真が投稿されている。すでに存在する空間や商材があることで、ニーズを拾うだけでなく、購入を決定付ける安心感を与えることにもつながるとみているからだ。
インテリア商材は、他の商材と比べて単価は安くない。ネットで高単価商材を買うことに不安を持つ消費者はいまだに多い。顔が見えない買い物の不安を払拭するようなコンテンツ作りも当然求められるだろう。
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