2022年 有力EC事業者・有識者が市場を予測

有識者に聞く!【2022年 EC市場展望】〈資材調達難〉

shizai

サプライチェーン責任者 岡本大祐氏 氏 商品ジャンルに関わらず、資材の値上げが予想

 EC向けの梱包資材について、コスト削減につながる提案を行うshizai(シザイ、本社東京都、鈴木暢之社長)のサプライチェーン責任者・岡本大祐氏は、「22年は商品ジャンルに関わらず、広範囲で資材の値上げが予想される」と話す。

 22年は、「中国から調達する原料」と「ダンボール」の値上げが予想される。
 資材の製造工場が国内にある場合でも、製造する資材の「原料」は、中国から調達しているというケースが少なくない。思ったより広い範囲で影響を受ける。
 中国の原料費の値上げの主な原因は、「原油価格」と「中国の人件費」の高騰だ。今後は為替の影響も考えられる。
 当社でヒアリングを行ったところ、国内サプライヤーは、「21年10~11月頃から、中国の取引先から『価格を上げたい』などと交渉を持ちかけられるようになった」「来年から価格が上がる可能性がある」などと話していた。
 原料調達に当たっては、日本が求める価格・品質に応えられるような設備投資が必要となる。そのため、中国と同等の、他国の調達先に、すぐにシフトするといったことも、現状は困難だと話す国内企業も多い。中国側の値上げ幅にもよるが、アパレルや化粧品、サプリメントなど、商品のジャンルに関係なく、資材の値上げにつながると考えられる。
 「ダンボール」も値上げとなる可能性が高い。ダンボール業界では、何年かに1度のスパンで、日本の業界最大手企業が値上げに踏み切り、各社が追随する動きが見られる。21年末に、ダンボールの原紙メーカーである最大手企業が値上げを発表した。
 コロナの影響や、中国の目覚ましい成長、世界的な原油高など、外的要因が多く、確実な予測や対策は難しい。
 当社ではそのような課題に対し、資材のコストカットを実現しながら、資材のデザインなどを工夫することで、消費者の「購買体験」の質を維持できるような提案も行っている。


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