2022年 有力EC事業者・有識者が市場を予測
- 2022/01/13
- 日本ネット経済新聞
- 2022年 有力EC事業者・有識者が市場を予測
事業者に聞く!【2022年 事業戦略】

タンスのゲン
家具・家電EC大手のタンスのゲン(本社福岡県、橋爪福寿代表)の業績が好調だ。21年7月期の売上高は、前期比20.0%増の約227億円と躍進。今期(22年7月期)の売上高は255億円を見据える。EC事業開始から20周年の節目となる今年は、機能拡張を続ける自社サイトを軸にアプリやSNSを活用したコンテンツ配信も強化していく計画だ。
コロナ禍以降から続いた巣ごもり需要が落ち着きを見せつつも、ここ数年で取り扱いを増やした季節家電などを中心に今期も増収が続いている。今期は売上高255億円を目標に設定している。
主力である家具・インテリアに加え、アウトドア用品や家電といった分野でもシェアを確保できるよう、商品力を強化していく。
「顧客第一主義」を掲げる当社にとって、お客さまと最も近い距離でコミュニケーションができる「本店」(自社サイト)のサービス強化が注力点となる。その中で重要となるのが20年10月に提供開始した「本店」スマホアプリの活用だ。
情報発信やクーポン配布など、スマホを起点に「本店」を利用する機会を創出していく。
実店舗を持たない当社にとって、認知の拡大は大きな課題だ。アプリやSNSでの発信を通じて、「タンスのゲン」というショップ自体のファン層も開拓していきたい。
著名人とのコラボレーションや地元の企業・学校との連携による動画配信も、より積極的に実施していく計画だ。
アウトドア系のユーチューバーなど、特定の分野の専門家との協業による商品開発も大きな反響を得ている。
こうしたインフルエンサーとの連携強化に向け、20年11月には「タンスのゲン公式アンバサダー」という仕組みも導入した。アンバサダーの専門知識を生かした商品開発のみならず、アンバサダーをきっかけに「タンスのゲン」を知ってもらえるような動画コンテンツなども発信していきたい。
■今夏にEC20周年
当社は、今年の7月でネット通販を開始して20周年を迎える。国内のネット通販が黎明(れいめい)期に始めた私どもの事業は、当初より手探りで試行錯誤の連続だった。
タンスのゲンの成長は、お客さまやステークホルダーさまの支援の賜物であることを忘れずに次の10年、20年に向けて、さらなる成長を図るべく、より一層のサービス・商品・DXの進化を図っていく。
今年は、ネット通販の市場拡大が加速している反面、原材料の高騰や輸送の問題などさまざまな課題を抱えてのスタートとなっている。
家具・インテリアのネット通販事業の先駆者として、柔軟な発想で諸問題に取り組み、今後もお客さまの生活が少しでも豊かになるような商品・サービスの開発に努めていく。
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