【ネットショップ 「売れる」デザイン・演出テクニック】連載91 暑さを味方にして乗り切る盛夏商戦

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 今回は消費者が夏に求める商品と配送における注意事項を伝授します。


■猛暑による購買行動への影響

 夏と言えば「海」や「山」のレジャーを思い浮かべる方も多いです。「なるべく外出したくない」と考える消費者にとっては、水族館などの『室内で楽しめるレジャー』や、エアコンの効いた室内での「お取り寄せ」が夏の醍醐味とも言えます。
 例えば食にフォーカスしてみましょう。「ウナギ」は古来から精の付く食材として親しまれています。父の日から土用の丑の日にかけて、店頭・ECの両方で活発なプロモーションが行われています。
 しかしながら、近年漁獲量が著しく減り価格が高騰しているため、自家需要の『定番食材』から、ギフト需要の『贅沢食材』へと変化しつつあります。
 では、近年ECにおいて自家需要として人気が高いのはどのようなものでしょうか。
 その代表格が「アイスクリーム」です。
 冷凍で長期保存することが可能なうえ、ウナギのように食べる機会を選ばず、食べたい時に食べることができるため、盛夏は特に人気の自家需要商品です。
 「ウェザーマーチャンダイジング」の観点から見た場合、夏季のアイスクリームの売れ行きは、気象との相関性が大いにあります。22~23度を超えるとアイスクリームが売れ、30度を超えるとかき氷が売れるようになると言われています。
 アイスクリームは、スーパーやコンビニに行けば1本単位でも購入可能です。複数本入ったファミリーパックも、手軽に購入することが可能です。
 ここで重要なのが『プチ贅沢』という考え方です。外出しない代わりに室内で過ごす時間を充実させたいと感じ普段より少し高額なアイスクリームをお取り寄せして楽しむのです。


■満足度の鍵は連携にあり

 昨今、店舗のように並ばなくても食べらるという「お取り寄せ」ならではのメリットを生かし、有名スイーツ店やフルーツ店が高級アイスクリームのEC限定販売に力を入れています。

(続きは、「日本ネット経済新聞」9月5日号で)

〈著者プロフィール〉
 長山衛(ながやま・まもる)氏
 某大手食品ECサイトで運営を手掛けた後、08年10月にECサイトの運営代行などを手掛ける株式会社ネットショップ総研を設立。
 11年11月に「食品ネットショップ『10倍』売るための教科書 リピーターを確実に増やす商品プレゼン77のテクニック」(日本実業出版社)を上梓。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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