【ネットショップ「売れる」デザイン・演出テクニック】連載62 ライフスタイルとデザインの相関性

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 昨今のトレンドワードに「断捨離」というものがあります。「入ってくる不要なモノを断ち、不要なモノを捨て、モノへの執着から離れる」という考え方で、あらゆるシーンで提唱されています。ECの現場ではモノを「買ってもらうこと」が一つのゴールとなるため一見すると不要な物は買わないという選択を助長するワードのようにも感じます。でも実はここに販促のコツが隠れています。今回は消費者のライフスタイルの変化と共に、そのコツをひも解いていきます。
 
■断捨離から見る購買欲の変化
 
 断捨離というワードがテレビ番組や書籍などで大々的に取り上げられブームになりましたが、その理由の一つにECが普及したことが挙げられます。
 ネット環境さえ整っていれば、消費者の都合の良いタイミングで24時間いつでも買い物が出来る時代に突入したことにより、消費者の物への執着心は一気に高まりました。「近くの店に置いてない」「大きい」「重い」などの理由で、以前は購入をためらっていたような商品も、ネットの登場により気軽に買えるようになり、消費者の手元にはモノが溢れてしまったといえるでしょう。
 断捨離という言葉は「モノが増えてきたから捨てる」という掃除的な文脈で使用されることも多いです。ただ、新たにモノを買うシーンでも生きる考え方だと思います。断捨離の考え方が普及することによって「手当たり次第にモノを買う」のではなく「しっかり吟味した上で買う・購入を検討する」という消費者が増えたのです。
 販売者側からすると、どのような考え方に基づこうと、最終的に購入してもらえるのがベストです。では、断捨離が浸透した世の中において、購入を検討されやすいモノとは一体どのようなモノでしょうか?

(続きは、「日本ネット経済新聞」7月20日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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