【ネットが拓くリテンションの時代】連載3 たばこと個人情報

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■情報登録で割引
 先月、加熱式たばこ(ベイパーたばこというらしい)を買った。紙巻たばこに比べて、副流煙が少なめで臭いも気になりにくく、有害物質も9割ほど低減できるという宣伝文句にひかれたのと、オフィスで紙巻きたばこの喫煙ができなくなったことが購入の理由である。
 喫煙の習慣はもう40年以上続いているが、今までたばこメーカーと個人情報をやり取りするとは思っていなかった。
 加熱式たばこを割引価格で購入するためには、当該たばこ会社のサイトを訪れて個人情報を登録することが必要となる。個人情報を登録すると3000円程度割引される(約30%の割引)ため、お得感が増し、初回購入の大きな動機付けとなった。
 今まで、たばこは自販機で買うもの、たまにコンビニやたばこ店で買うことがほとんどであったため、たばこ会社に個人情報を入力して送信したとき、とても奇異な感じがした。
 加熱式たばこを買ったときに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでの飲食店の全面禁煙化反対の署名活動にサインを要請された。政府が推進している20年の東京オリンピック・パラリンピック開催時の受動喫煙防止の強化策についての、喫煙者サイド/飲食店サイドからの規制緩和の署名運動である。
(続きは、「日本ネット経済新聞」5月11日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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