2020年EC市場展望

消費者契約法

東海大学 

客員准教授 小嵜秀信 氏 19年はニューリテール元年

 中国市場には現在、オンラインとオフラインが融合して生まれる、新しい小売業である「ニューリテール」の波が押し寄せている。東海大学総合社会科学研究所Eコマースユニットの小嵜秀信客員准教授は、19年が日本にとっての「ニューリテール元年になるのではないか」と推察している。小嵜氏に「ニューリテール」について詳しく聞いた。


 19年は日本でも「ニューリテール」という言葉が多く聞かれる年になるだろう。中国EC市場では、「新零售(シンリンショウ)=ニューリテール」の時代に入っている。ニューリテールとは、流通のネット化のことだ。電子マネーのビッグデータをベースとし、その上に全ての流通(リアル店舗、EC店舗、スマホアプリサービス、物流)が連携されている状態のことだ。18年11月11日の「独身の日」でも、ニューリテールによる成功事例が多く生まれたのは記憶に新しい。
 今まで、ネットとリアルは、ライバル関係にある存在とも言えた。ニューリテールの時代になると、相互関係が発生し、お互いを補完し合う存在になる。特に地方の商店などは、今まで大手ショッピングモールやネットショップの寡占にさらされていたが、ニューリテール時代になると、新たな時代を作る重要なファクターになる可能性がある。
 日本では18年からQRコード方式の、電子マネーや決済方法が多くの事業者からリリースされ、今年もさらに数が増えると予想される。その中でデポジット(預り金)式の、相互送金が可能な電子マネーも登場している。今年は、そのうちのいくつかが大きくシェアを伸ばすことになるだろう。
 日本でも電子マネーが普及した段階で、本格的なニューリテールの流れが来ると思わる。今の段階から、来るべきニューリテールの時代に備えて、企業は準備を進めておく必要があるだろう。


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