【「リピート通販」システムでできるLTV向上術】第1回〈LTVの重要性とは?〉/規模に合わせたシステム選びがポイント

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■計算式は2つ

 リピート通販のビジネスモデルにおいて最も重要なことは、1人の顧客にどれだけ継続して商品を購入していただくかです。これがLTV(ライフタイムバリュー=顧客生涯価値)で、LTVを把握することにより、顧客維持のコストや新規顧客獲得のための販促コストを導き出すことができるのです。
 LTVの計算式は各企業によって異なりますが、一般的なものは次の二つです。

(1) 年間売上高÷年間顧客数

(2) 平均客単価×平均購買頻度

 LTVは顧客一人一人で異なるため、全体の平均で見ます。仮に(2)の場合を例にすると、A社では商品の客単価が4000円で、毎月の新規獲得にかける費用は200万円、獲得者数は月200人です。この場合、新規顧客を1人獲得するコスト(CPO)は1万円となります。

 この商品の平均継続回数が2回転だとすると

 4000円×2回転×200人=160万円

 200万円の広告費をかけて160万円の売り上げだと40万円の赤字となります。
 これがもし、平均継続回数が3回転であれば売上額は240万円で、40万円の黒字になります(経費等を除く)。そこでLTVを上げることが大切になります。


■システムの違い

(続きは、「日本ネット経済新聞」1月23日号で)

〈筆者略歴〉
西川 浩司(にしかわ・こうじ)
 2001年、東通メディアに入社。新聞折り込み発注システムの開発に携わる。2006年からリピート通販に特化した通販基幹システム「通販マーケッター」の開発をスタート。多数の通販企業さまにシステムの導入と支援を行う。2019年、執行役員に就任。システム部門を統括する。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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