【EC関連リサーチ】〈総務省統計局「家計消費状況調査」〉/ネット通販1世帯8195円の支出

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過去3年間のネットショッピング利用世帯の割合

過去3年間のネットショッピング利用世帯の割合

総務省統計局は5月8日、15年3月分の「家計消費状況調査」を発表し、ネット通販の支出状況についてまとめた。1世帯ごとのネット通販の支出額は8195円で、前年よりも382円増加した。支出総額の2・5%になるとしている。

利用は緩やかに増加

 総務省の「家計消費状況調査」は、14年12月までネット利用の支出総額を調査していたが、15年1月から商品、サービスごとに22項目の内訳を調査している。
 3月の速報は、2人以上いる世帯から1万5605件の回答を得た。
 それによると、ネットショッピングの支出額は1世帯あたり8195円。このうち自宅用の購入は7616円で、贈答品は279円だった。
 ネットショッピングの利用世帯に限定した支出額は、平均3万745円だった。ネットショッピング利用世帯の割合の推移は、前年同期から0・3ポイント増えて26・7%と、緩やかに増加している(図表1)。


旅行関係費が22.2%

 商品やサービスごとの割合は、1位が「旅行関係費」で22・2%だった(図表2)。次いで「食料」が12・5%、「衣類・履物」が10・6%となっている。支出額は「旅行関係費」が1818円で、「食料」は1021円、「衣類・履物」が868円だった(図表3)。項目ごとの細かな内訳をみると、「食料」は、「食料品」が766円、「飲料」が211円、「出前」が44円となっている。「衣類・履物」は「紳士用衣類」が176円、「婦人用衣類」が442円、「履物・その他の衣類」が250円となった。
 調査は民間の調査会社に委託して行われた。


〈調査概要〉
 調査実施機関:総務省統計局
 調査方法:調査員の回収、郵送、インターネット調査
 調査対象:2人以上の世帯
 有効回答数:1万5605件

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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