【EC売り方研究所】おせちのネット通販「各社の販促は」

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ハースト婦人画報社の人気のローストビーフ入りオリジナルおせち

 おせちの販促手法が多様化している。「婦人画報」を出版するハースト婦人画報社(本社東京都、イヴ・ブゴン社長)がECサイトの顧客を対象に今年8月に行った調査によると、おせちを購入したい手段として通販、ネット注文と回答した人の割合は全体の68%で、昨年の調査から15ポイント伸長した。おせち販売の競争激化に伴い、オリジナル商品の強化や、特典の付与で差別化を進める事業者が多いようだ。

<限定商品に特典>
 ハースト婦人画報社は9月20日におせちの販売を開始した。昨年は9月25日に開始しており、発売後数時間で数百万円を売り上げたという。メルマガでの情報発信、SEO、アフィリエイトでの広告、プロモーション用ウェブサイトでの情報発信など早期からの告知が奏功し、昨年のおせち通販の売り上げは前年比約180%となった。
 今年は予告ブログなどのデジタルプロモーションを8月中旬から開始したことに加え、商品や特典の独自性を高め、さらなる売り上げ拡大を目指す。
 雑誌社が持つネットワークを生かした有名料亭や名店のおせちを多数紹介しているほか、オリジナル商品として、ECサイト「婦人画報のおかいもの」の顧客に人気のローストビーフを盛り付けた。
 10月末までの早期予約客には送料を無料とし、オリジナル商品の購入者には先着1000人に京都の御所人形工房の干支土鈴をプレゼントするなど特典を複数用意している
 「婦人画報」で一部の商品を先行的に紹介しているほか、ECサイトの顧客に専用カタログを送付する。
 こだわりグルメやスイーツを届ける「美食サークル」を運営する錦堂(本社東京都、阿久沢崇社長)も独自の商品開発を進めている。
 リピート顧客を獲得するため、毎年、メーカーと共同企画したおせちを開発。今年は、アシストネット(本社東京都、高橋和好社長)が運営する洋食おせちのネット販売店「ふらんす屋」と共同開発した洋風おせちを200個限定で販売する。今年の売り上げは前年比50%増を見込んでいる。


<ディズニーと共同企画>

 千趣会と大丸松坂屋百貨店もオリジナル商品の人気を受け、商品の独自性を高めている。
 千趣会はディズニーと共同企画したオリジナルおせちの販促を強化している。「ここ数年の売り上げは、オリジナル商品だけで約2億円の推移となっている」(広報)。今年は前年比5%増の売り上げを目指している。
 その年のトレンドに合わせたオリジナル商品を並べており、今年は昨年の映画公開で再びブームとなった「スター・ウォーズ」のおせち「スター・ウォーズ・三段重」(税込2万4000円)を発売する。
 カタログ9月号でオリジナル商品の告知を行い、8月30日から受注を開始した。テレビや雑誌での宣伝は行わず、あくまでも自社媒体で顧客にアプローチする。カタログのほか、ネット、頒布会での売れ行きも順調という。
 大丸松坂屋百貨店はおせちの販売時期を昨年より2日早め、9月24日にネット販売を開始した。店頭での販売は、一部店舗を除き昨年と同じ10月1日から始めている。

(続きは、「日本ネット経済新聞」10月13日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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