【EC売り方研究所】〈ECのシニア層の囲い込み〉/見やすさとネット広告がカギ

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シニアのEC利用の世帯割合と月間の支出総額

ヤフーが発表した「高齢者のインターネット利用に関する意識調査2015」によると、60歳以上のシニアによるEC利用の世帯割合と月間支出総額が増加傾向にあることが分かった。高齢者が世帯主でECを利用する世帯割合は13年が9・9%と、10年前の約4倍に増えている。特筆すべき数字ではないが、ECを利用するシニアは確実に増加している。最近ではシニアに積極的にアプローチするEC事業者が増え、シニア向け市場の盛り上がりが予想される。

増えるアクティブシニア

 調査は60歳以上の高齢者の利用実態の把握を目的に行われた。シニア層がEC利用に積極的になってきたのは、PC、タブレット、スマホとネットの利用環境が多様化し、ネットへの抵抗感が薄くなったことが背景にありそうだ。
 ネットで購入した商品ジャンルは、1位が「日用雑貨(食料品、衣料品、化粧品など)」で15・0%。「趣味関連品(アクセサリー、スポーツ用品など)」が10・3%、「チケット、金券」が10・1%という順位だった。
 少子高齢化が進み、団塊の世代は60代後半に突入している中、EC事業者は活発な「アクティブシニア」をどのように囲い込んでいるのか。


サイトは分かりやすく

 寝具をネット通販するエムール(本社東京都)は6月10日、シニア向けECサイト「エムールライフ」を開設した。フォントサイズは14ポイント以上を使い、写真や動画を大きく掲載して無駄な情報を省いている。
 トップページのヘッダーには「商品カタログを印刷」と書かれたアイコンを設置した。クリックするとA4サイズの紙に商品が4つプリントされる。商品写真と価格、商品説明、電話番号が記載されたシンプルなカタログが印刷できる。
 自分でネット注文せずに子どもや孫に商品検索を頼むシニアもいるため、カタログを印刷できるようにしている。
 シーコネクト(本社東京都)は4月にプリンター関連商品のECサイト「インク革命.com」をリニューアルした。
 注文ページの右下に、電話番号が常時記載されている。バナーをクリックするとチャットができるようにした。リニューアル前後を比較した結果、1カ月間の電話件数が776件から1465件、チャットが125件から237件に増加している。
 これらの問い合わせはシニア層に多く利用されているという。

(続きは日本ネット経済新聞 6月25日号で)

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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