【進化するリピートEC〈注目のチャットコマース〉】 プロフェシー/LPのCVRを改善/音声対応で高セキュリティー

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チャットないで決済まで完結し、LPのCVR向上を支援する

チャットないで決済まで完結し、LPのCVR向上を支援する

 リピートECの売り上げ拡大につながるチャットサービスが増えている。問い合わせ対応や資料請求件数を増やすツールとして提供してきたチャットボットに、決済機能が実装され始めてきた。顧客は、商品購入画面に遷移せずにチャット内で決済まで完結できる。SNSのコンテンツ間に表示されるインフィード広告も注目を集める。クリックしたユーザーとチャットで交流しながら商品提案し、最適なウエブサイトに送客したり、その場で決済ができるなど、チャットとの相性が良いからだ。EC業界におけるチャットボットの導入が進む中、販売手法としての活用にも期待が持てる。

 デジタルマーケティングシステムを開発・提供するプロフェシー(本社東京都、岩崎経社長、(電)03—6450—3125)は、ウエブ接客プラットフォーム「qualva(クオルバ)」を提供している。ランディングページ(LP)のコンバージョン率(CVR)向上に特化し、音声入力にも対応。国際セキュリティー基準の「PCI DSS」に準拠している。
 ディノス・セシール(本社東京都、石川順一社長)が展開する化粧品ブランド「imini(イミニ)」のLPなどに導入している。1000社以上に導入しており、約300社が通販企業となっている。
 ECの場合、クオルバのチャットによる接客を受けたユーザーの50〜60%が購入に至るという。
 「広告を経由してLPにたどり着くユーザーは購入意欲が高い。購入に際し、ページ遷移させないため、かご落ちを低減する。導入後1〜2カ月でCVRが3〜4倍になるケースが多い」(清水孝綱取締役)と説明する。
 チャットにおける回答状況のデータや、どの広告媒体からLPに流入があり購入に至ったかも把握できる。データを分析し、設問の改善や、出稿媒体の選定に役立てることができる。設問改善などはプロフェシーが支援する。
 基本となる導入初期費用は15万円からで、購入件数に対する成果報酬型の料金が発生する。リピートECシステム「たまごリピート」を提供するテモナと提携しており、テモナを経由した導入では料金体系が異なる。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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