【進化するリピートEC】 〈キャットフードを定期販売〉ヒューマル/毎月150%成長/メディアの知見を商品・CRMに活用

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オリジナルキャットフード「ロニーキャットフード」を持つ松浦徹CEO

オリジナルキャットフード「ロニーキャットフード」を持つ松浦徹CEO

 猫の飼い主向けメディアを運営するヒューマル(本社東京都、松浦徹CEO)は18年7月、オリジナルキャットフードのネット販売を開始した。飼い主の悩みに答えるメディア運営の知見を生かし、顧客のニーズに沿ったキャットフードを開発。定期販売型で販売し、毎月150%の成長を続けている。
 松浦CEOは独立前から「キャットフードの学校」というメディアを運営している。前職でペットフード販売会社のECサイト運営を支援した際、顧客である飼い主がペットフードに対してさまざまな悩みを持っていることを知り、メディアを立ち上げた。
 「同じ悩みを持つ方が多いことが分かった。メディアで情報を提供することで悩む飼い主さんのお役に立てると思った。私も愛玩動物飼養管理士やペットフード販売士の資格を取得。さまざまなキャットフードを紹介する中で自ら開発したい気持ちが膨らんだ」(松浦CEO)と振り返る。
 松浦CEOは猫の本来の食生活に合ったグレインフリー(穀物を含まない)でありながら、豊富な食材を含む栄養価の高いキャットフードを作りたいと考えた。
 しかし、国内でグレインフリーに対応する工場は見当たらず、海外の工場を当たった。着想から3年をかけ、グレインフリーかつ41種の食材を含むキャットフード「ロニーキャットフード」を開発した。
 低い初期費用でリピートECサイトを開設できる「リピスト」を導入し、販売を開始。自社メディアで周知を図り、着実に顧客を獲得している。「この3カ月間の解約率は1桁」(同)と言う。
 こだわりの同梱物も好評だ。メディア運営で培った知見を生かし、「猫の食育」をコンセプトにした読み物を作成し、同梱している。
 今後は肉球用のハンドクリームなど新規商品を開発することも検討している。商品ラインアップを増やし、顧客接点を広げることで多くの飼い主に「ロニーキャットフード」を周知したい考えだ。

記事は取材・執筆時の情報で、現在は異なる場合があります。

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