定期販売型のECサービスであるリピートEC市場が拡大している。健康食品や化粧品を販売する企業の参入も増えているが、最近では食品やファッションなどの分野からも参入が相次ぐ。汎用品や型番商品などのカテゴリーでは、アマゾンなど大手EC企業が圧倒的なシェアを握っている。一度購入してもらうために、大手企業とマーケティングで競い合っても割に合わない。リピート型の商品戦略に切り替えることで、顧客にしっかりと商品やサービスの価値を伝え、ストックビジネスにシフトしたい狙いもあるようだ。
リピートEC向けのカート最大手のテモナは17年4月、東京証券取引所マザーズ市場に株式上場した。同社はリピートECカート「たまごリピート」を1000社以上に提供している。
リピートEC企業を支えるテモナの成長は、リピートEC市場の拡大を表している。実際に参入企業が増えており、「3年で年商が数十億円を超えた」というような景気のいい話もよく聞くようになった。
リピートEC支援に特化したカートシステムや広告代理店、CRMシステム、物流なども増えている。支援サービスがそろうことでリピートEC事業を展開しやすい環境が整っている。
■食品リピートEC拡大
「たまごリピート」導入企業の多くは、健康食品や化粧品を扱っている。最近では、全国でセミナーを開催し、積極的に食品販売企業に向けて定期販売モデルの導入を提案している。
同社は全国でセミナーを開催しており、定期販売の実施を検討している企業に成功事例やノウハウを紹介している。
「食品通販はこれまでギフト需要に依存していた。新たな売り上げの柱としてリピーターを増やせる定期販売を提案している」(青栁陽介執行役員)と話す。
(続きは、「日本ネット経済新聞」12月7日号で)
■掲載企業
・RiseUP
・ベースフード
・スタークス
・FID
・ピアラ
・w2ソリューション
・テモナ
・GMOペパボ
【進化するリピートEC】参入相次ぎ、市場が拡大
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